糸・布・針を読む

自分は縫わないけど、縫ったり織ったりすることを考える・・・読書や調査の記録(基本は自分の勉強メモ)

2017-01-01から1年間の記事一覧

『べっぴんさん』から手芸を研究してみる(2)

父と姉に刺繍を褒めてもらえず、悔しかったすみれは、明けても暮れても刺繍に励んで過ごす。 腕のいい靴職人の麻田さんが登場する。靴は針と糸で縫い合わせると聞いて、刺繍がうまくなりたいと思っているすみれは、父の高級な靴を解体してしまう。 こういう…

『べっぴんさん』から手芸を研究してみる(1)

お話は昭和9年、神戸で暮らす主人公坂東すみれが9歳の時から始まる。 ある朝。 「似合う?この前お父様が仕立ててくださったお洋服。」 といって姉ゆりが父に見せるのは、ピンクのワンピース。白い襟には小花の刺繍が施されレースで縁取られており、胸にはピ…