糸・布・針を読む

自分は縫わないけど、縫ったり織ったりすることを考える・・・読書や調査の記録(基本は自分の勉強メモ)

ワークショップ「アプリケに挑戦」

6月30日(日)に一宮市三岸節子記念美術館で開催されたワークショップを拝見しました。定員20名ということで、すでに満員御礼だったのですが、ちょうど欠席された方がいらして、急遽参加させていただけることに。

現在開催中の「宮脇綾子展」のことは先日も書きましたが、この展覧会にあわせて「アプリケに挑戦」というワークショップが企画され、宮脇綾子さんのお弟子さんたちが続けていらっしゃる「綾の会」の会員の方が教えてくださるというものでした。

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「綾の会」の岩月和子さんと加藤郁子さんは、ワークショップの間、それぞれのテーブルをゆったりとまわりながら、お声をかけてくださって、ほんの少しだけですが宮脇綾子さんにとってアップリケをする時間がどんなひとときだったのか感じられた気がしました。

アップリケといっても、今回のワークショップはたったの2時間。本当は針でたてまつりにするところを、色紙に糊で張り付ける「貼り絵」のように作っていく形式でした。ある意味では縫う技術の有無に左右されない、「布で遊ぶ」真髄だけを楽しませていただく贅沢な時間と言えるかもしれません。

やってみて感じたのは、パッチワークキルトなどでは、布の模様は限りなく「色面」に還元されるのに対して、「綾の会」では模様が単なる「色面」ではないということ。そこが大変面白く、そして難しいと感じました。簡単に言えば「柄」を生かして「絵」を作るということなのですが、それはまさに絵画でいうところのコラージュに近い感じ。布の柄は絵の具ではなく「物質」に近いのかもしれません。

 

やはりワークショップは参加してなんぼ。見学ではなく、参加させていただいて、本当によかったです。

私の「自信作」(嘘・・・)もアップしようと思いましたが、恥ずかしいのでやめておきます(笑)。関係者の皆様、楽しい時間をありがとうございました。