糸・布・針を読む

自分は縫わないけど、縫ったり織ったりすることを考える・・・読書や調査の記録(基本は自分の勉強メモ)

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Tシャツの歴史を考えようとしたのだが・・・

知り合いから「日本におけるTシャツの歴史を知る方法」についてたずねられた。私にこんなことを尋ねても何も出てこないわけで・・・。 で、ネットでざっくり検索してみると、次のような流れがあるという。(あくまでTシャツ屋さんによる記事) http://www.ts…

「宮脇綾子 アプリケにつづる愛」

愛知県一宮市立三岸節子記念美術館で開催中の「宮脇綾子 アプリケにつづる愛」展。 まだ拝見していないのですが、図録の論文を書かせていただいていて、会期中に呼んでいただけることになっています。まだ準備中なのですが・・・。 私は宮脇綾子という女性は…

テキスタイルアート・ミニアチュール3 百花百枠

しばらくブログをさぼっていたけれど、復活。 この週末に伊丹市立工芸センターで開催中の「テキスタイルアート・ミニアチュール」展を見に行ってきました。 ミニアチュールという言葉通り、20×20×20(センチ)という小さな枠の中に、ぎゅっと凝縮されたテキ…

大正から昭和戦前の洋裁教育者たち ①

のちの洋装界の指導者となる人達は、大正から昭和戦前に名前が登場するようになる。 洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小泉和子出版社/メーカー: OM出版発売日: 2004/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) …

大正から昭和前期の洋裁教育

小泉和子『洋裁の時代』の「大正から昭和前期の洋裁教育」の項では、洋裁が身近になっていく社会の変化が紹介されている。この時代を戦後、洋裁学校ブームが起こる前史であるとしている。 (pp.24-25) 洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小…

明治の洋裁教育―ミシン会社

洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小泉和子出版社/メーカー: OM出版発売日: 2004/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る 日本の洋裁文化の定着に不可欠だったのがミシンの普及だった。というのは、一…

明治の洋裁教育―女学校

洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小泉和子出版社/メーカー: OM出版発売日: 2004/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る 小泉氏の論に従って、初期の外国人女性主導の洋裁教育から、その後の男性専門…

明治の洋裁教育―20年代以降

洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小泉和子出版社/メーカー: OM出版発売日: 2004/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る 明治20年代になると・・・(p.23) 日本の洋裁教育では日本人の洋裁教授者が…

ヘボン塾での洋裁教育(再検討)

小泉和子『洋裁の時代』では、「1870(明治3)年 「横浜ヘボン施療所」でキダー女史が洋裁を初めて教えた」とされている。 洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小泉和子出版社/メーカー: OM出版発売日: 2004/03メディア: 単行本購入: 1人 クリ…

明治の洋裁教育―外国人による

いろいろと忘れていることも多いので、ここらで小泉和子『洋裁の時代―日本人の衣服革命』でも読み直しておくかな・・・。 洋裁の時代―日本人の衣服革命 (百の知恵双書)作者: 小泉和子出版社/メーカー: OM出版発売日: 2004/03メディア: 単行本購入: 1人 クリ…

棚機神社

裁縫や機織は人が暮らす上で不可欠な労働だったから、当然ながらそうした行為を守る神様というのがいる。そんな機織の神様を祀る、奈良県葛城市にある棚機神社を訪れた。 「この地域は、朝廷に献上する布を織る氏族が暮らす村で、五世紀頃、大陸から来た人が…