糸・布・針を読む

自分は縫わないけど、縫ったり織ったりすることを考える・・・読書や調査の記録(基本は自分の勉強メモ)

石井香久子 個展 Japanese paper strings -tsunagu-

水引を使うアーティスト。

「作品を制作するにあたり、素材にはできるだけ作為的な手を加えず、素材の持つ質感を大切にし、その結果あらわれる視覚的ニュアンスを味わうことを基本姿勢としています。近年は水引を素材として、ただ単純に結ぶという作業の繰り返しでの作品を発表してきました。今回は一旦切断した水引を再度シート状にし、再構成させた作品です。」

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水引って、私はとても面白い素材だと思っている。

紙なのに、いわゆる「紙」をはるかに超えたところまで質を転換してしまったところがあって、でも素材であり続けるところ。

先日、青森市の国際芸術センター青森で、この地域でかつて使われていたとされる夏用の肌着「ちょま夏用肌着」というものを拝見した。麻の布地と組み合わせて、和紙をよってひも状にしたもので編まれたパーツが用いられている。

和紙も基本は布と同じ「繊維」であり、よりをかけることで強さを持つ。これもテキスタイルの一つの方向性だと思う。

 

ギャラリーギャラリー

2013/3/16-3/30 12:00-19:00(木曜休廊)

京都市下京区河原町四条下ル東側・寿ビル5F