糸・布・針を読む

自分は縫わないけど、縫ったり織ったりすることを考える・・・読書や調査の記録(基本は自分の勉強メモ)

『リネンとガーゼ』

たまには違う話題など・・・でも手仕事関係。

あいざわ遥の『リネンとガーゼ』(全4巻)は、まさに針仕事をテーマにした少女マンガ。

 

主人公のクラフト作家・川乃(かわの)と姪っ子のここみちゃんが中心に描かれている。クラフト作家といっても、もっぱら針仕事だけ。ネット通販などで布小物を販売している結構人気作家だったりする。

川乃が作るものは、いわゆる癒し系のほのぼのした作品。ここみちゃんは最初は男の子みたいだったのに、川乃の縫った服や小物を身につけているうちにちょっと女の子っぽくなっていく。

 

少女マンガなので、やはり「恋愛」はつきもので、かなりイジイジした関係が続いていくのだが(そのあたりあまり興味ない・・・)、川乃が作家として精神的にも経済的にも自立していくことで、彼との関係が再構築されていったりする。

 

本当は「こんなんじゃ食えないだろう」と思ったりもするが、それはマンガの世界。針仕事で自立する・・・昔から女性たちの多くがその方法で生きてきたわけだが、現代版裁縫自立伝という感じ?にはちょっと読めないか・・・?

リネンとガーゼ 1 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

リネンとガーゼ 1 (りぼんマスコットコミックス クッキー)