『双子座の女』
最近大人気の漫画家・西炯子。他の作品が割と好きなので、読んでいくうちに見つけたのがこの作品「双子座の女」。
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 105回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
裏表紙の説明は次の通り。
「ふとしたきっかけで、美形双子の兄・坂本清雅の秘密を知ってしまった刈川エリ。趣味の洋裁を通じて親交を深めるふたりだが、刈川という理解者を得たのちも、清雅の心の奥にある想いが満たされることはなかった。弟・涼雅の存在だけが彼の心を解き放つ力をもっているようなのだが・・・。」
この説明だけじゃわかりにくいけれど、刈川さんは洋裁の達人クラスの女子高生。清雅クンはイケメンで剣道部で優等生だけど洋裁に憧れて刈川さんと仲良くなっていく。彼が洋裁や料理をする姿は、自己を「女の子」として位置づける行為になっている。
美しい服や心地よい布に対する思い入れも随所に見られる、面白い裁縫テーマのマンガだと思う。そこに性的なアイデンティティと絡ませて洋裁が扱われているところは、古く根深いテーマでもあり、ちょっと新しさも感じたりする。